パーテーションの選び方
パーテーション選びには、サイズや色だけでなく、安定性やレイアウトなども関わってくるため、
専門的な知識が必要になることもあります。
そんなパーテーション選びで失敗しないためのポイントをご紹介します!
もくじ
パーテーションとは
パーテーションは、空間を区切る、目隠しをするといった目的で使われます。
空間のデザインに利用したり、集中力の向上、掲示場所が増えるといったメリットもあります。
メーカーや種類によって「パーティション」「スクリーン」「衝立(ついたて)」「間仕切り」などの呼称があります。
ハイパーテーションとローパーテーション
パーテーションの種類にはハイパーテーション(施工型)とローパーテーション(置き型)の2種類があります。
ハイパーテーション
床から天井までを仕切る施工型のパーテーション。
天井まで仕切ることができるため、遮音性やセキュリティの向上が期待できます。
天井の材質、消防関係の設備、空調設備などを考慮した上での施工が必要であり、
ローパーテーションに比べて費用が掛かります。
ローパーテーション
天井まで固定しない置き型のパーテーション。
部品やパネルの形状で自立するため、導入しやすくレイアウトの変更も可能です。
床や壁に固定しない場合は、地震対策に工夫が必要です。
賃貸オフィスでハイパーテーションを導入する場合は、
退去時に原状回復が必要となるので、コストが膨らんでしまうため、
ローパーテーションがオススメです。
今回、この記事では「ローパーテーション」に焦点を当てて、ご紹介したいと思います!
パーテーションのサイズの選び方
パーテーション選びで一番重要なのがサイズ選びです。
事前にオフィスのパーテーションレイアウトを大まかに決めておきましょう!
高さの選び方
高さは用途をイメージしながら選ぶことが重要です。
以下の図や表を参考に、必要な高さを確認しましょう。
H2100 | プライバシーを十分に確保でき、独立したスペースを作ることができます。 |
---|---|
H1800 | 立った状態での視界をさえぎります。 |
H1500 | 座った状態での視界をさえぎります。立った状態では周りが見えます。 |
H1300 | 座った状態での適度なコミュニケーションが可能です。 |
H1100 | デスク作業中は視線をさえぎり、顔を上げると周囲を見渡せます。 |
◆POINT◆
使用するスペース別で高さを決めるのもおすすめ!
- デスク周り・休憩スペース
→立ち上がれば周りが見渡せるH1200前後 - ミーティングスペース・個別ブース
→座って作業する場合に集中しやすいH1600前後 - 応接スペース・ロッカールーム
→プライバシーを重視したH1800前後
高さ300mm程度のデスク上を仕切る「デスクトップパネル」という
種類のパーテーションもあります!
作業に集中しやすくなるので、是非取り入れてみてくださいね。
幅で選ぶ
多くのパーテーションでは、パネル1枚の横幅は450、600、700、800、900、1000、1200(mm)のサイズが主流となっています。
レイアウトを細かく決める際にはそれらを組み合わせてできるサイズにしておきましょう。
また、パネルを直線に連結する部分では、できる限り幅の広い物を選び少ない枚数で組み立てると安定しやすく、
見た目も良く、コストを抑えることができます。
パーテーション以外のオフィス家具の同時購入も検討されている場合は、
それぞれの規格サイズも事前に確認しておくと
より具体的なイメージがしやすくなります!
色や材質で選ぶ
オフィスのイメージを決める「色」で選ぶことももちろん大事ですが、
頻繁に使う場所に設置するなら汚れやキズに対する耐性、掲示の必要性の有無など、
総合的に判断していくことが重要になります。
布張り | スチール |
---|---|
とにかく豊富なカラーバリエーションが魅力です。 布の織り方も様々で、雰囲気も異なります。 特にブルーやグリーンが人気です。 比較的汚れに弱いため注意が必要です。 押しピンが使用でき、内部がスチールの場合、 マグネットの使用も可能です。 |
汚れに強く、劣化しにくいです。 光沢があり照明を反射するため、 オフィス全体が明るくなります。 カラーはホワイトやグレーが主流です。 マグネットを使用できます。 |
化粧板 | 透明(半透明)素材 |
ナチュラル系色(薄い木目調)の場合は、温かみのある明るいオフィス空間を作ります。 ブラウン系色(濃い木目調)の場合は、高級感を演出することができます。 木製家具との相性が良く、役員室などに適しています。 押しピンを使用できますが、跡が目立ちやすいです。 安価な物は素材面が剥がれやすく、テープは使用できません。 |
透明の場合は、目隠しではなく空間を仕切る用途になります。 半透明の場合は、人影が見えるため、向こう側の様子をある程度確認することができます。 背の高いパネルでも圧迫感のない空間を形成します。 上半分のみ透明素材のパネルもあります。 透明(半透明)素材は、ガラス以外にもポリカーボネート、アクリルなどがあり、強度や耐性が異なります。 |
他にもホワイトボードが一体になったパーテーション、
展示に使える有孔ボードパネル(パンチングタイプ)のものなど、
機能性が高いパーテーションもあります!
種類で選ぶ
パーテーションには連結式パーテーション以外にも様々な種類があります。
連結式 パーテーション |
折りたたみ式 パーテーション |
アコーディオン パーテーション |
---|---|---|
連結して自由に組み合わせられる据え置き型のパーテーションです。 様々なレイアウトに対応可能なため、最もポピュラーなパーテーションです。 軽い物や組み立てに工具を必要としない物を選べば、よりレイアウト変更がしやすくなります。 |
折りたたみできるため、収納しやすいパーテーションです。 キャスター付の物が多く、移動も容易です。 一時的な使用や頻繁なレイアウト変更に適しています。 |
伸縮式のため、収納しやすく、横幅の微調整が可能なパーテーションです。 ビニールレザー製の物が多く、中には防炎機能を備えた物もあります。 |
安定性で選ぶ
パーテーションのレイアウトでは、いかに安定するように組み立てるかが重要になります。
各オフィスメーカーでは、ネジ等で安定脚やパネルを床や壁に固定することを推奨していますが、
貸しオフィス等ネジを使った固定が難しいケースも多く、
その場合は安定脚や形状で自立させる方法で安定性を確保することになります。
安定脚で自立させる
直線のみのパーテーションを置く場合は安定脚という専用パーツが必要になります。
サイズによりますが、1~2枚のパネルであれば専用の安定脚のみで自立させても安定しやすいです。
安定脚にはキャスター付タイプもあります。
2~3枚連結する場合は折りたたみ式になっていて、
移動に便利です。
形状で自立させる
各オフィスメーカーではパーテーションにコーナー部分を設け、
より安定した形状で組み立てる方法を推奨しています。
コーナー部分が多いほど安定性が高まります。
直線部分が3mを超える場合はパネルが安定しにくくなるため、
可能であれば安定脚などで補強しておきましょう。
他にも十字型やロの字型などがあります。
ロの字型の場合は、出入り口にドアパネルを使用します。
◆POINT◆
- 直線部分は安定脚で補強!
- コーナー部分を設けて安定性を確保!
- 可能であれば床や壁にネジ等で固定しましょう。
上記の形状を組み合わせることで
複雑なパーテーションレイアウトを作ることが可能です。
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